私のある友人を見て、1つの仕事にしがみつくのはどうかと思いました。
彼は、いわゆるブラック企業に勤めていました
毎朝7時頃には会社に出社して、帰宅は、夜中の0時頃です。
土日出勤も当たり前、家へ仕事の持ち帰って、やったりしています。
本当は、もっとやりたいこと、夢があることは、知っているのですが
まじめな性格で、彼は会社をやめたいと思いながらも、
耐えに耐えて、仕事をまじめにやりすぎた結果、
心身ともに疲れ果てて、ついには精神を病んでしまいました。
今は仕事を休職中で、病気の治療にあたってます。
従来の雇用形態の崩壊
私は、そんな彼の姿を見て、こう思いました。
これまでは、会社に入社したら、
定年まで務めることが常識とされていました。
自分に向いていない仕事であっても、
その中で価値観を見出して、定年まで働き続けるものでした。
しかし、今の時代は2〜3年で、ものすごく変化しています。
そのような世の中で、1つの会社、1つの仕事に
こだわり続けるのは果たして正解でしょうか。
その仕事が自分に向いていて、ライフスタイルにも
あっていて給料にも満足しているのであれば、いいのですが、
満足していない人は、
その仕事にこだわり続ける必要があるのでしょうか。
その仕事を続けても、人生は好転しないでしょう。
そもそも、今の雇用形態はすでに崩壊しつつあります。
最近ニュース・新聞でも取りざたされているように、
長時間労働やサービス残業などの
違法労働を敷いている会社は、規制の対象となり、
実質的に会社の経営がうまくいかない状態に陥っています。
違法会社として、経営トップが交代されたり、
取引き先から取引を停止されたり、
深刻な経営状態になっています。
いわいるブラックと言われる企業は業績がいっぱいいっぱいで、
その穴埋めのために残業などの長時間労働を余儀なくされているが、
それで補っても、ある会社のように問題が起きれば
監督官庁より労働規制の手が入ります。
元々、長時間労働がなければ回らない企業は
この規制の強化が進めば、事実上、経営が困難となりますので、
どれだけ社員ががんばって働いても、
やがてその会社は破綻する末路が待っていると思います。
『法令を守っていたら、会社は潰れる』
そんな言葉を耳にしたことはないでしょうか。
社員の長時間労働、サービス残業で会社は
もっているということです。
そういう労働がないと、その会社は潰れるということです。
国の方針にも変化
昔から、ブラック企業といわれる長時間労働や
サービス残業させる企業は多くありました。
しかし、この国の行政は黙認してきたのです。
規制を厳しくしてしまうと、会社経営が成りたたくなり、
会社の倒産が頻発すると、国の経済の悪化、税収の目減りなど、
行政側も好ましくないことがおきてしまいます。
よって、これまでは、会社に対して、
厳しい対応が出来ませんでしたが、
近年では国民や労働者、労働組合、マスコミなどによって、
ブラック企業の撲滅が掲げられているので、
規制が強くなっていくでしょう。
つまりは、現在サービス残業や長時間などの
過酷な労働環境はなくなるでしょうが、
代わりに、会社は破綻し、
しいては職を失う可能性がでてくるでしょう。
その仕事にしがみつくことは、いずれにしろ危険ということです。
これからは複数キャリアを視野に
1つの会社に、この先の自分の人生、ライフスタイルを
委ねることはすごく危険になっていきます。
従来から、学識ある人、コンサルタントの人などは、
副業や異業種のキャリア形成を勧めてきましたが、
遂に、政府までが、副業を:原則認めるような就労規則に改定すること
を会社に求めていくそうです。
これからは、時代に合った、働き方や生き方をしなくてはいけません。
それに今の時代、個のニーズが必要とされているので、
会社や企業に頼らなくても稼ぐ事は出来ます。
目の前の仕事を一所懸命頑張ることに疑問を持ち、
別の歩む道はないのか、
今一度、よく考えることを私の友人には伝えたいと思います。
本業を持っているにもかかわらず、
副業で生活の足しにしなければ、
生活が苦しい。この日本の世の中の構造自体が
崩壊しているように思えます。
現状は苦しくなくても、将来が不安ということで
副業を始める人も多いようです。
大企業も副業をOKするところも最近、増えてきています。
企業が副業を断固として禁止していたのに
OKを承認した時点で、
この先、自分の会社はどうなるか分からないし、
面倒を見ていられないので、自力でなんとかしてください、
と言っているようなものです^^;
東芝、シャープ、三菱自動車などのような大企業も
会社が破たんするか、しないかの瀬戸際に立ち、
揺らいでいます。母体として縮小方向に向いています。
終身雇用の時代は完全に終わっているし、
いずれにせよ、自力で稼ぐ力は身に付けておくべきですね。
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