「転売で稼ぎたいから、とりあえず何でも仕入れてみよう!」そんな考えで始めると、ほぼ確実に失敗します。
私は2014年に転売を始めましたが、最初の半年間で約15万円の損失を出しました。その原因のほとんどが「初心者が手を出すべきでない商品」に手を出してしまったことでした。今でこそ月収100万円以上を稼いでいますが、あの時の失敗は今でも鮮明に覚えています。
転売で成功するために重要なのは「何を売るか」と同じくらい「何を売らないか」を知ることです。今日は、10年間の経験と数々の失敗から学んだ、転売初心者が絶対に避けるべき商品ジャンル5選とその理由を包み隠さずお話しします。
この記事を読めば、私のような痛い失敗を避けて、最短距離で成功への道を歩めるはずです。
なぜ初心者は商品選びで失敗するのか?
転売初心者の多くが陥る共通の罠があります。
初心者が陥る3つの思考パターン
1. 「利益が大きい=良い商品」という誤解
私も最初はこの考えでした。「1個で1万円稼げる商品があれば、10個売れば10万円だ!」と単純に計算していました。しかし、高利益商品には相応のリスクと専門知識が必要なのです。
2. 「流行っている=売れる」という錯覚
SNSやニュースで話題の商品を追いかけて仕入れても、すでに相場が崩れていたり、競合が多すぎて売れなかったりします。
3. 「自分が好きな商品=売れる商品」という思い込み
自分の趣味や好みで商品を選んでも、市場のニーズとは一致しないことがほとんどです。
私の大失敗体験
転売開始2ヶ月目、当時人気だった某アイドルグッズに目をつけ、5万円分を仕入れました。「これは絶対売れる!」と確信していましたが、結果は散々でした。
失敗の内訳:
- 仕入れ額:50,000円
- 実際の売上:28,000円
- 損失:22,000円
- 痛すぎる授業料
この失敗から「初心者が避けるべき商品」の重要性を痛感しました。
避けるべき商品ジャンル1:ブランド品・高級品
なぜ初心者には危険なのか?
ブランド品は確かに利益が大きく魅力的に見えます。しかし、初心者には以下の理由から推奨できません。
理由1:真贋判定が困難
偽物を掴まされるリスクが非常に高いです。私も転売開始3ヶ月目にこの痛い経験をしました。
私の失敗事例:
- 商品:某有名ブランドの財布
- 仕入れ価格:35,000円(ヤフオクで落札)
- 結果:出品後「偽物では?」とクレーム
- 損失:35,000円全額(返品もできず)
プロでも判別が難しい精巧な偽物が市場に溢れています。初心者が見分けるのはほぼ不可能です。
理由2:専門知識が必要
- 年代による価値の違い
- 型番による相場の差
- 状態判定の細かさ
- 付属品の有無による価格変動
これらを理解するには最低でも1年以上の学習期間が必要です。
理由3:高額な初期投資が必要
1商品あたり3〜10万円以上の投資が必要で、失敗時のダメージが大きすぎます。
理由4:法的リスク
偽物と知らずに販売しても、商標法違反で刑事罰の対象になる可能性があります。
どうしても扱いたい場合の対策
最低でも以下の条件を満たしてから挑戦してください:
- 転売経験1年以上
- ブランド品専門の鑑定講座受講
- 信頼できる仕入れルートの確保
- 真贋判定サービスの利用
- 十分な資金的余裕(失敗しても問題ない金額)
避けるべき商品ジャンル2:医薬品・サプリメント・化粧品
なぜ初心者には危険なのか?
健康・美容関連商品は需要が高く魅力的ですが、法律の壁が非常に高いジャンルです。
理由1:薬機法(医薬品医療機器等法)の規制
医薬品や化粧品の販売には、薬機法による厳しい規制があります。
規制の例:
- 医薬品の販売には薬剤師等の資格が必要
- 化粧品製造販売業の許可が必要な場合がある
- 無許可販売は「3年以下の懲役または300万円以下の罰金」
理由2:健康被害のリスク
万が一、購入者に健康被害が出た場合、販売者として責任を問われる可能性があります。
私の知人の失敗例: 海外から輸入したダイエットサプリを販売していた知人が、購入者から体調不良のクレームを受け、販売停止と損害賠償を求められました。結局、示談金として50万円を支払うことになったそうです。
理由3:消費期限・使用期限の管理
- 在庫として保管中に期限切れになるリスク
- 期限が近い商品は値崩れする
- 温度管理などの保管条件が厳しい
理由4:返品・クレームが多い
肌に合わない、効果がないなどの理由で返品やクレームが発生しやすいジャンルです。
合法的に扱える例外
以下の条件を満たす場合のみ、初心者でも扱える可能性があります:
- 新品未開封の化粧品(一部)
- 健康食品(医薬品でないもの)
- 正規の許可を取得した場合
ただし、必ず事前に専門家に相談し、法的問題がないことを確認してください。
避けるべき商品ジャンル3:チケット類・金券類
なぜ初心者には危険なのか?
コンサートチケットや商品券などは、高利益が期待できそうに見えますが、実は地雷だらけです。
理由1:法律違反のリスク
チケット不正転売禁止法: 2019年6月から施行された法律により、興行チケットの転売は原則禁止されています。
違反した場合:
- 1年以下の懲役または100万円以下の罰金
- または両方
私が目撃した事例: 転売コミュニティで知り合った方が、人気アーティストのチケットを転売して警察から事情聴取を受けました。結局、罰金と転売利益の返還を命じられたそうです。
理由2:プラットフォームでの出品規制
主要な販売プラットフォームでは、チケット類の出品が禁止または制限されています。
規制の例:
- メルカリ:興行チケットの出品禁止
- ヤフオク:条件付きで制限
- Amazon:基本的に禁止
理由3:キャンセル・無効化のリスク
- 主催者側でチケットを無効化される可能性
- 購入者が入場できずトラブルに
- 全額返金+慰謝料請求のリスク
理由4:金券類の古物商許可問題
商品券、ギフトカードなどの継続的な転売には古物商許可が必要です。
完全に避けるべきもの
- コンサート・ライブチケット
- スポーツ観戦チケット
- 映画前売り券(定価以上での販売)
- 新幹線回数券(一部)
- テーマパーク入場券
避けるべき商品ジャンル4:流行・トレンド商品
なぜ初心者には危険なのか?
「今これが流行ってる!」という情報に飛びつくのは、初心者が最も陥りやすい罠です。
理由1:情報を得た時点ですでに遅い
あなたがSNSやニュースで「流行っている」と知った時点で、すでに市場は飽和しています。
私の失敗体験:
2020年春:マスク転売の失敗 コロナ禍でマスク需要が急増したニュースを見て、大量にマスクを仕入れました。
- 仕入れ額:10万円(50枚入り × 40箱)
- 仕入れ時期:2020年4月
- 結果:政府の増産により1ヶ月後に価格暴落
- 売却価格:4万円
- 損失:6万円
さらに、マスク転売は社会的に批判を浴び、精神的にも辛い経験でした。
理由2:価格競争が激しい
流行商品には多くの転売者が殺到し、価格競争が激化します。
価格推移の例(某人気ゲーム機):
- 発売直後:定価35,000円 → 転売価格55,000円(利益2万円)
- 1週間後:転売価格48,000円(利益1.3万円)
- 2週間後:転売価格42,000円(利益7千円)
- 1ヶ月後:転売価格38,000円(利益3千円)
理由3:トレンドの終わりが読めない
ブームがいつ終わるか予測できず、在庫を抱えるリスクが高いです。
失敗例(2014年):某アイドルグッズ
- 仕入れ時:人気絶頂期
- 仕入れ額:5万円(グッズ30点)
- 結果:スキャンダルで人気急落
- 売却価格:1.5万円
- 損失:3.5万円
理由4:プラットフォームの規制強化
流行商品の転売が社会問題化すると、プラットフォーム側が規制を強化します。
規制例:
- ゲーム機本体の出品制限
- マスク・消毒液の出品禁止
- 人気商品の価格上限設定
流行商品を扱う場合の条件
どうしても扱いたい場合は、以下の条件を満たしてから:
- 流行の初期段階で参入(情報感度が高いこと)
- 少量仕入れ(在庫リスクを最小化)
- 短期決戦(1週間以内に売り切る覚悟)
- 損切りルール(価格が下がったら即損切り)
初心者には難易度が高すぎるため、基本的には避けることをお勧めします。
避けるべき商品ジャンル5:専門知識が必要な商品(カメラ・楽器・時計等)
なぜ初心者には危険なのか?
高額で利益も大きいですが、専門知識がないと大きな損失を出すリスクがあります。
理由1:状態判定が極めて難しい
カメラの例:
- レンズのカビ・クモリの判定
- シャッター回数による価値の違い
- センサーのゴミ・傷の確認
- 各種機能の動作確認
これらを正確に判定するには、相当な専門知識と経験が必要です。
私の失敗体験:
2015年:一眼レフカメラの仕入れ失敗
- 商品:Canon EOS 5D Mark II
- 仕入れ価格:35,000円(ヤフオク)
- 出品予定価格:50,000円
- 問題:受け取り後、センサーに大きな傷を発見
- 実際の販売価格:18,000円
- 損失:17,000円
出品者の説明には「動作確認済み」とだけあり、センサーの状態までは記載されていませんでした。私も確認方法を知らず、大きな損失となりました。
理由2:市場相場が複雑
時計の例:
- 同じモデルでも製造年により価格が2倍以上違う
- 文字盤の色で価格が大きく変わる
- 付属品の有無で数万円の差
- メンテナンス履歴の有無
楽器の例:
- 製造時期・製造国で価値が変わる
- 改造の有無で価格が大きく変動
- 有名ミュージシャン使用モデルは高値
- マイナーなトラブルでも大幅減額
理由3:クレーム・返品リスクが高い
専門性の高い商品を購入する人は、知識レベルも高く、細かい部分でクレームになりやすいです。
実際のクレーム例: 「写真では見えない微細な傷がある」 「音質が説明と違う」 「動作に違和感がある」 「純正部品ではない」
理由4:修理・メンテナンスコストが高額
不具合があった場合、修理費用が高額になることがあります。
修理費用の例:
- カメラのセンサー清掃:1〜3万円
- 時計のオーバーホール:3〜10万円
- 楽器の調整・修理:2〜5万円
専門商品を扱える段階
以下の条件を満たしてから挑戦してください:
1. 十分な学習期間
- 最低6ヶ月〜1年の学習
- 専門書や講座での知識習得
- 実物を触って学ぶ経験
2. 信頼できる仕入れ先
- 専門店からの仕入れ
- 保証付きの商品
- 返品可能な条件
3. 専門家のサポート
- 詳しい知人・友人
- 専門店との関係構築
- 鑑定サービスの活用
4. 十分な資金余力
- 失敗しても問題ない金額
- 修理費用の予算確保
初心者におすすめの安全な商品ジャンル
避けるべきジャンルばかり話してきましたが、初心者でも安全に扱える商品もあります。
おすすめジャンル1:書籍・CD・DVD
メリット:
- 価格が明確(ISBNコードで検索可能)
- 状態判定が比較的簡単
- 低単価でリスクが小さい
- 需要が安定している
私の実績: 転売開始当初、古本せどりで月5万円を安定して稼いでいました。
おすすめジャンル2:家電製品(小型)
メリット:
- 型番で価格相場が明確
- 動作確認が比較的簡単
- 需要が安定
- 利益率も確保しやすい
おすすめ商品:
- ドライヤー
- 電気シェーバー
- 電動歯ブラシ
- キッチン家電
おすすめジャンル3:ゲーム関連
メリット:
- 相場が安定
- 回転率が高い
- 状態判定が簡単
- 需要が常にある
おすすめ商品:
- ゲームソフト
- ゲーム周辺機器
- レトロゲーム
おすすめジャンル4:日用品・消耗品
メリット:
- 需要が安定
- 回転率が非常に高い
- クレームが少ない
- 大量仕入れで単価が下がる
おすすめ商品:
- 洗剤・柔軟剤
- トイレットペーパー
- 電池
- 文房具
商品選びで失敗しないための5つのチェックポイント
仕入れ前に必ずチェックすべきポイントをまとめます。
チェック1:法律・規制の確認
- 販売に許可が必要か?
- プラットフォームで禁止されていないか?
- 転売が法律で規制されていないか?
チェック2:専門知識の必要性
- 状態判定に専門知識が必要か?
- 真贋判定が必要か?
- 自分に判断できる知識があるか?
チェック3:市場の安定性
- 価格が安定しているか?
- 流行に左右されすぎないか?
- 需要が継続的にあるか?
チェック4:リスクの大きさ
- 仕入れ金額は適切か?
- 失敗しても許容できる金額か?
- クレーム・返品リスクは低いか?
チェック5:利益率と回転率
- 利益率20%以上を確保できるか?
- 1ヶ月以内に売れそうか?
- 在庫として長期保管しなくて済むか?
まとめ:正しい商品選びが成功への近道
転売で成功するためには「何を売るか」と同じくらい「何を売らないか」が重要です。
避けるべき5つのジャンル:
- ブランド品・高級品(真贋判定が困難)
- 医薬品・サプリ・化粧品(法律規制が厳しい)
- チケット・金券類(法律違反のリスク)
- 流行・トレンド商品(価格変動が激しい)
- 専門知識が必要な商品(判断ミスのリスク大)
私は転売を始め、数々の失敗を経験しながら現在の成功にたどり着きました。あなたには同じ失敗をしてほしくありません。
成功への3つのステップ:
- 最初は安全な商品から始める
- 経験を積みながら知識を増やす
- 十分な準備ができてから難しい商品に挑戦
焦らず、着実に、安全な商品から始めてください。月収10万円は、正しい方法で取り組めば3〜6ヶ月で達成可能です。
何か質問や不安があれば、コメントでお気軽にお聞かせください。同じ道を歩んできた先輩として、あなたの成功を全力でサポートします。
安全な商品選びで、確実に成功への道を歩んでいきましょう!
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