ある友人がネットビジネスをはじめるきっかけになった話です。
震災と会社勤務
東日本大震災が発生し、福島原発が事故をおこした際、
友人は自分の父に「万が一、この周辺も汚染された場合はどうするのか」
と聞きました。
そのときの友人の父は、
「会社があるから、ここを離れることはできない」
ということでした。
福島原発事故の発生後、多くのお金持ちが海外へと逃げました。
皇族もまた、京都に避難したという話もあります。
このことからもわかるように、福島原発事故によって、
日本(特に東日本)にとどまることは、
あきらかに危険な行為として認識されていました。
会社勤めで生きている労働者達の限界
事件当時の友人の父の言葉、
「会社があるから、ここを離れることはできない」という言葉。
この言葉を友人が聞いたとき、多くの人間が、自分の生命の危機よりも、
学校や会社への帰属意識を選択してしまうという事実を確認して、
日本社会の狂気じみたものを、感じざるをえないとのことでした。
実際多くの日本人が、そうして学校や会社に属することを前提として
生活しています。
こればかりは日本というお国柄で、他のみんながそうする限りは、
やはりその場にとどまる人の方が、圧倒的に多いのでしょう。
なぜなら多くの人は、そうしなければ生活ができないからです。
まともに会社勤めで生きている労働者達の限界なのでしょう。
震災のときほど、会社に帰属して働くことの虚しさを感じることもありません。
場所の固定された会社という存在では、万が一のときには、
社員の安全を保証することもできない。
どんなに会社につくして働いても日本人は放射能災害をはじめとする、
あらゆる災害のせいで死と隣合わせ。
それまでの労働で築きあげた富も、
災害による死によって一気に無駄になってしまいます。
お楽しみのはずだった老後の生活も、当然なくなります。
当たり前ですが、人間とは「命あっての物種」です。
どんなにお金を稼ぐことができても、
自分が生きていなければ、そのお金にはまったく意味がありません。
リスク回避にネットビジネス
友人は言います。
もし家族を持つのだとして、こうした災害による緊急事態がおきたときは、
やはり自分の仕事よりも、自分と家族の命・健康状態を優先したい。
今回福島原発の事故のさい、多くのお金持ちがそうしたように、
すぐに海外などに脱出できるような状態へと、もっていきたい。
ならば働く場所にしばられない、
世界中のどこからでもお金を稼ぐことができる、
ネットビジネスしか私にはないだろうと。
自分の身は、自分で守るしかないと。
リスクを回避する考え・術を身に付けた友人を見ると、
組織に依存しない生き方は強いなぁと感じます。
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